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愛玩動物看護師 雑記

ペットの災害時の投薬は無資格者でもできるのか?

結論

獣医師法の観点から言うと、飼い主・獣医師・愛玩動物看護師(獣医師の指示の下)のみが可能。

(以下、獣医師・愛玩動物看護師を有資格者・それ以外を無資格者と記載)

環境省の定める(※)一時預かりの誓約書は、あくまでもお預かりの際にトラブルを防止するためのものであり、それをもとに飼い主になるわけではない。

ただし違法かどうかはそれぞれの状況のもとで個別に考えられるため、ただちに違法として取締りがあるわけではない。

よって、飼い主の同意のもとで無資格者が考えられる状況から最善と判断し投薬を行なったとしても、それを違法であるかどうかを決めるのは司法が決めること。

※一時預かりや譲渡などの誓約書等はこちらから環境省サイトのページへ飛べます

農水省の方でもSNSやブログなどで、問い合わせた内容を発信してもいいか、確認と許可を取ったうえで記載しています。

結論の詳細についてひつとずつお話していきますので、ひとつの参考として読んでいただけると幸いです。

また、今回多くの方がボランティアで飼い主さんと大切な家族であるペットのために声をあげ、行動されていることはとても素晴らしく思います。

だからこそ有資格者と無資格者で争うのではなく、一度現状の内容を知ったうえで、それぞれができることの最善の取り組みができればと思っております。

無資格者が飼い主さんとペットのためにできること

揉めている(やだなぁ…)のが、飼い主さん以外の無資格者による投薬などの医療行為についてでよね。

で、ポイントなのは獣医師法の観点から見るとってところなんです。

だけど法律っていろんな決まりがたくさんあって、それぞれの個別のケースに照らし合わせて考ていく必要があります。

ですので、もしもある飼い主さんと無資格者との同意のうえで投薬を行なったからといって、すぐにどうこうされるものでもありません。

確実にできることは医療行為以外の通常のお世話なのは間違いありませんが、有資格者が「違法だ!絶対にやるな!」と言えるものでもないということです。

飼い主になるなら譲渡の手続きをする

獣医師法の観点だけで考えれば、正式に飼い主になればそのペットの投薬ももちろんできます。

狂犬病予防注射での登録情報にある登録者を変更することで、新しい登録者が飼い主となり投薬が可能です。

譲渡にあたって誓約書などの書類はあったほうがトラブル防止にもなるため、そちらは環境省のサイトをご確認ください。

家族(近しい親族)は飼い主として考えられる

ペットの登録先(所有者)は実家だけど、結婚して家を出た私は飼い主としてカウントされないのか?という素朴な疑問についても聞きました。

ひとまず一般的な家族(親兄弟など近しい身内)は、普通に家族のペットとしてお世話をすることは一般的にありえると考えられるため、飼い主として投薬を行なっても大丈夫ですとのことです。

災害時のペットへの投薬は状況を考えて行動するしかない

法律を無視していいという意味ではない、ということはご承知いただいたうえでいま言えることは、これは白黒はっきりした問題ではないということです。

確かに獣医師法の観点からいうと、飼い主さん以外の無資格者がやってはならないという決まりはあります。

しかし、災害時のような有事の際には、必ずしもそれをきっちり守ることが難しい状況があるのも事実です。

それを違法かどうかを決めるのは司法である以上、私たち有資格者が有事の行動に対して、何かを言うことはできません。

災害時にペットと飼い主さんにできることを考えよう

「無資格者だからできない!違法だ!やめろ!」と叫ぶのは簡単ですが、それは必ずしもそう言えるとは限らない…というのが今回農水省に問い合わせて至った答えです。

ただ、獣医師法で決められた法律が存在する以上それを無視してもいいという意味でもない、ということは知っておくべきだとも思います。

仮に無資格者が有事を理由に投薬などを行なったとしても、個別のケースでそれが許される可能性だってあるということです。

そして、それが許されるケースなのか違法なのかを決めるのは、他の誰でもなく司法です。

そのうえで、私たちにできることは何だろう?と考え協力し合いながら行動していきたいところです。

非難や批判をしたり敵対するとかじゃなく、手を取り合ってそれぞれができることを考えながら取り組んでいければと思います。

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